2013年度1回目となりましたウエスティ・パフォーマンス広場は,「京都バロックアンサンブル〜名曲の午後〜」と題しまして今から300年前に使われていた楽器(オリジナルや精巧なコピー)によるアンサンブルをお聴きいただきました。
演奏者の京都バロック楽器アンサンブルの皆さんは,ヨーロッパのバロック音楽の演奏や研究をするとともに,小学生と共演したりわかりやすい解説を交えたワークショップ形式の演奏会をするなど,さまざまな形を通じてバロック音楽の生きた姿を届けられています。
このステージでも演奏に曲や楽器の解説を交え,誰にでもわかりやすく親しめるよう工夫した生きたバロック音楽をご披露いただきました。
300年前の楽器の音量は今の楽器ほど大きくはありませんが,素朴で暖かみのある音色の微妙な変化と楽器が作り出す空気の振動が心地よい響きとなって空間に広がる様子を楽しむことができました。
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♪J.S.バッハ
管弦楽組曲第3番よりアリア
♪A.ヴィヴァルディ
協奏曲ニ長調 RV.91
(ヴァイオリン・フルート・チェロ
・テオルボ)
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♪J.S.バッハ
フルートソナタ ハ長調 BWV1033
(フルート・チェロ・テオルボ)
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♪G.Ph.テレマン
二重奏曲
(フルート・ヴァイオリン)
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【テオルボ】
テオルボは大型のリュートでギターと同じように指で弦を弾いて音を出す楽器。500年間も演奏されたリュートの歴史の最後の方に登場した楽器だそうです。
今ではとても珍しい楽器で,フランスで作製された精巧なコピーだということです。
曲の中では通奏低音と呼ばれる楽譜の無いパートを演奏されます。
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【チェロ】
現在のものとほぼ形は同じですが,エンドピンという床に立てて楽器を支える棒がなく,またネックの角度や弓の形が異なっているそうです。
弦にはガット弦とよばれる羊の腸から作った物を使うそうです。
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【ヴァイオリン】
現在のものとほぼ形は同じですが,アゴ当てがないこと,内部の構造とネックの角度,弓の形が異なっているそうです。
また,ガット弦とよばれる、羊の腸から作った弦を使うそうです。
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【バロックフルート】
バロックフルートは現在のフルートとは異なり木で出来ており,音程を変えるための指で押さえる穴が開いているだけのシンプルな作りです。
写真左上:バロック時代の楽器
右上:ルネサンス時代の楽器
左下:リコーダー
右下:現代のフルート
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グリーンスリーブス
(リコーダー・テオルボ)
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♪A.ヴィヴァルディ
J.J.ルソー編曲
『四季』より春
フルート独奏版
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♪J.J.ルソー
『村の占い師』よりパントマイム
(ヴァイオリン・フルート・チェロ・
テオルボ)
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♪J.ハイドン
ディベルティメント第4番 ト長調
(フルート・ヴァイオリン・チェロ)
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アンコール
♪J.S.バッハ
管弦楽組曲第3番よりアリア
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ご来場誠にありがとうございました。
次回のパフォーマンス広場は9月16日(月・祝)伝統音楽の夕べ(仮称)です。