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エトワール ジョイントコンサート2106

平成27年度文化芸術活性化パートナーシップ事業 無料公演

エトワール ジョイントコンサート2016

 

平成27年度文化芸術活性化パートナーシップ事業の「パートナー団体」として、当会館を拠点に活動を展開してきたママさんブラス 京都エトワール合奏団による無料公演を開催します。

 

ママさんによるエトワールと、近隣の高校生バンドが共演!

京都府立乙訓高等学校吹奏楽部

京都外大西高等学校吹奏楽部

京都光華中学・高等学校吹奏楽部

 

  

平成28年19日(土)

開場14:00/開演14:30

京都市右京ふれあい文化会館 ホール

入場無料(定員448名/先着順)

※満席の場合は入場をお断りすることがございます。

 

 

音楽監督兼常任指揮:今西正和

 

◆プログラム

パンチネルロ(A. リード)

キラキラ星変奏曲(天野正道)

ARISE ―アライズ― (K.フリッツェル)

合同バンドによるフィナーレ ほか

 

京都エトワール合奏団のホームページはコチラをクリックしてご覧ください。

未来へつなぐ伝統行事
― 京都市の無形民俗文化財「剣鉾差し」―
右京に生きる 剣鉾

平成28124日(日) 14:00開演/13:30開場

京都市右京ふれあい文化会館 ホール

◆入場無料(定員448名) ※満席の場合、入場をお断りする場合があります。

 

京都市右京ふれあい文化会館では、地域に受け継がれている伝統芸能・伝統行事にスポットライトを当て、未来への財産として地域の皆さまにご紹介しています。

 

祭礼行事で神輿巡幸の先陣を切って進み、悪霊を鎮めるといわれる「剣鉾」

京都市には、「剣鉾差し」と呼ばれる無形民俗文化財が4件登録されており、そのうち3つが右京区にあります。

剣鉾を支える方々の協力の下、その歴史や魅力に迫ります。

 

梅ケ畑剣鉾保存会(平岡八幡宮)

中嶋鉾、一ノ瀬鉾、善妙寺鉾、平岡鉾

春日祭鉾仲間連合会(西院春日神社)

壱番鉾

嵯峨祭奉賛会(愛宕神社・野宮神社)

牡丹鉾

 

 

 講 演 

「歴史から見た剣鉾」 山路興造 ―京都市文化財保護審議会委員

昭和14年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業。本田安次先生に師事し、全国の民俗芸能を調査研究する。国立文化財研究所芸能部嘱託、平凡社地方資料研究センター所員を経て、京都市歴史資料館館長、京都嵯峨芸術大学客員教授などを歴任。民俗芸能学会および藝能史研究会の代表を長く務められた。

 

「剣鉾に魅せられて」 高島孝佳 ― 剣鉾BLOG主宰/粟田神社剣鉾奉賛会会員

昭和34年、京都市生まれ。京都産業大学経済学部卒業。高校在学中の昭和51年頃より京都の剣鉾祭礼に魅せられ、各地の祭礼を見て歩く。大学在学中、郷土史研究会に所属し、さらに剣鉾祭りに傾倒する。現在、粟田神社剣鉾奉賛会の一員として実際に剣鉾を差す一方、剣鉾についての最新情報をブログにアップしている。

剣鉾ブログ http://kenboko.kyo2.jp/

 

【ご案内役】

福持昌之 ― 京都市文化財保護課 文化財保護技師(民俗文化財)

 

 剣鉾の展示・剣差しの実演 

 梅ケ畑剣鉾保存会(平岡八幡宮) ― 中嶋鉾、一ノ瀬鉾、善妙寺鉾、平岡鉾

 春日祭鉾仲間連合会(西院春日神社) ― 壱番鉾

 嵯峨祭奉賛会(愛宕神社・野宮神社) ―  牡丹鉾

 


 

主催:京都市右京ふれあい文化会館(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)/京都市

協力:梅ケ畑剣鉾保存会/春日祭鉾仲間連合会/嵯峨祭奉賛会

 

【公演レポート】 未来へつなぐ伝統行事 『右京に生きる剣鉾』(1/24) 前編=講演

この冬一番の強い寒気団が日本を覆った1/24(日)、「未来へつなぐ伝統行事 ―京都市の無形民俗文化財 剣鉾差し 『右京に生きる剣鉾』」を開催しました。

 

今回の公演では、通常は初夏・秋それぞれの地域の祭礼に剣鉾を出している梅ケ畑剣鉾保存会(10月)、春日祭鉾仲間連合会(10月)、嵯峨祭奉賛会(5月)のご協力により、合計6基の剣鉾が一堂に集まる、大変貴重な機会となりました。

なんでも、異なる地域の剣鉾が揃うのは昭和63(1988)年の京都国体以来だとか…

実に28年ぶりの快挙!とあって大勢の方がお見えになり、遠くは東京や静岡からもお祭り&剣鉾ファンという方がいらっしゃいました。

また、関係者の皆様の熱心な広報活動により、研究者や他地域の保存会の方々も多数お越しいただき、保存会同士の交流もみられました。

 

朝早くから保存会の皆様がご準備くださいました 嵯峨・牡丹鉾の毘沙門天様

 

舞台上には合計7基の豪華な造りの剣鉾と、色とりどりの吹き散りが飾られました。

貴重な剣鉾が間近で見れるとあって、客席も通常は中程から後ろが埋まるのに対し、今日は最前列からお客様がご着席されています。

写真撮影もOKということで、皆さん熱心にカメラやスマートフォン、タブレットなどで写真を撮っていらっしゃいました。

[平岡八幡宮]

◆梅ケ畑剣鉾保存会

 中嶋鉾

 一ノ瀬鉾

 善妙寺鉾

 平岡鉾

[愛宕神社・野宮神社]

◆嵯峨祭奉賛会

 留守鉾(左)

 *古くなった剣鉾を練習用に活用

 

[西院春日神社]

◆春日祭鉾仲間連合会

 壱番鉾(右)

開場してまもなく。

客席は前から埋まり、写真を撮る方がたくさんいらっしゃいました。

大変美しく壮観な眺めです。

 

京都市文化財保護課の福持昌之さんの司会進行により、剣鉾の歴史や様子を専門家の方々にご紹介いただきました。

民俗芸能研究の第一人者、山路興造先生からは、剣鉾の歴史をお話いただきました。

剣鉾の起源は定かではありませんが、平安時代の御霊(ごりょう)信仰と結びつき、貞観11(869)年の祇園御霊会の創始の際には、神泉苑(しんせんえん)に66本の鉾を建てたとの記録が残っており、京都市内から遠くは府北部の宮津市、滋賀県まで広がっていったとのことです。

嵯峨祭の牡丹鉾と福持昌之さん 興味深いお話をしてくださった山路興造先生

 

続いて、剣鉾が好きすぎて「剣鉾ブログ」を主宰し、自らも「剣鉾差し」として粟田神社の保存会に籍をおく高島孝佳さんから、各地の剣鉾の写真や動画をたくさんご披露いただきました。

タイトルの「右京に生きる剣鉾」とあるように、剣鉾はまるで生きているかのようにその時代や事情に合わせてその姿や形を変え、今こうして目の前にあるとお話されました。

滋賀県のとある神社には粟田神社で使われていたお神輿が譲られているのですが、「お神輿だけでは寂しかろう」と古くなった剣鉾もお供としてつけて贈られたというお話には、筆者もグッと感動しました。

高島さんは貴重な映像とともに熱くトーク! 合計7基の剣鉾が舞台に勢揃い

 

来場者からも「剣鉾はもちろん見たことはあるが、歴史やフィールドワークの成果などを交えた話を聞くと、剣鉾の魅力を再確認した」といった声が多く寄せられました。

講演が終わると、皆様お待ちかねの剣鉾差しの実演です。

 

続きは【公演レポート】後編へ!

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【公演レポート】 未来へつなぐ伝統行事 『右京に生きる剣鉾』(1/24) 後編=剣鉾差し実演

「未来へつなぐ伝統行事 ―京都市の無形民俗文化財 剣鉾差し 『右京に生きる剣鉾』」の後半は、各保存会メンバーによる「剣鉾差し」の実演をご披露いただきました。

当初は会館向かいの太秦安井公園での実演を予定していましたが、この日は強い寒気に伴う風が強く吹き、差し手・見学者の安全と剣鉾の保護のため、屋外での剣鉾差し実演は見合わせました。

 

専門家お三方による大変興味深いお話が終わると、舞台上から演台や文字幕が取り払われ、その場で各剣鉾の組立作業が始まりました。客席の皆様にも、剣鉾を組み立てていく様子をつぶさにご覧いただくことができました。

 

間近で写真を撮る方続出! 舞台上で剣鉾を組み立てます

 

いよいよ、梅ケ畑剣鉾保存会の「中嶋鉾」の実演からスタート!

剣鉾だけでも1〜2mあり、それを5mほどの長さの棹に付け、男性が腰で剣鉾を支えて差すのですから、トータル7〜8mはあるでしょう。

いつもの地面とは違い滑りやすい舞台上で足袋やわらじで差すとあって、最初は保存会の皆さんも会館スタッフも緊張気味でしたが、スッと剣鉾が建つと客席から自然と拍手が沸き起こりました。

剣鉾の差し方にはそれぞれの地域で特徴があり、鉾のてっぺんを見ながら差す、くるくるとひねりながら差す、自然に歩きながら差すの違いが見て取れました。

熟練した差し手さんがリズムよく鈴(りん)を鳴らしながら歩くと、剣鉾も美しくしなり、客席から「いよっ!」「お見事!」と掛け声もかかって、会場が大変盛り上がりました。

 

梅ケ畑剣鉾保存会/中嶋鉾
春日祭鉾仲間連合会/壱番鉾
嵯峨祭奉賛会・牡丹鉾保存会/牡丹鉾

 

昨年度の『嵯峨野六斎念仏』と同様、この『剣鉾差し』もそれぞれの地域の方々が、日々の生活の中で大切に守ってこられた貴重な文化財であり、生き方と言えます。

これから先も永く受け継いでいきたい素晴らしい文化の一つです。

今回の公演にあたり、ご協力いただきました全ての方々に厚くお礼申し上げます!

(了)

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